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 学校法人日本大学は、2016年4月1日に動物園を開設することを発表した。

 学校法人日本大学は、私立日本大学の他に、付属高等学校11校、付属中学校5校、小学校1校、幼稚園1校を設置している。また、日本大学病院をはじめとした附属大学病院を持つ。しかし動物園の開設・運営は、初の試みである。

 欧米において、動物園は「自然保護センター」とされており、単に動物を見て楽しむだけでなく、種の保存や、来園者に環境保全を啓発する役割が期待されている。これは1993年に国際自然保護連合や世界動物園連盟により公表された「世界動物園保全戦略」による位置付けだ。
 更に、20世紀中盤には、スイスのバーゼル動物園長のハイニ・へディガーにより新たな学問領域として「動物園生物学」が確立されていることもあり、研究分野においての動物園と大学との関係性は、日本よりも高い。

 こうした世界の流れに乗るため、日本国内でも東山動物園と京都大学、名古屋市立大学が連携協定を結ぶなど、研究のための協力といったことは以前よりあったが、大学自体が動物園を開設するというのは前代未聞である。

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 建設予定地は、未定であるが都市型キャンパス型の動物園になる模様。また、最初に展示を行うのは、猿であると発表している。文系キャンパスの大講堂で行われている講義中に、講堂後部の席に現れる元気の良い個体を捕獲し転用する狙いだ。

 霊長類の中でも、人間に近いと言われている猿。今回、展示されることになったのは日本大学に生息しているのでニホンザルとよく勘違いされるが、別種らしい。ともあれ効率の良い研究が成果を出すことに期待が高まる。




※エイプリルフールのジョークでした。